一級建築士の凄さを教えて下さい!
取得できればメリットしかないです。
- 一級建築士って、何が凄いの?
- 持っていると、どんなメリットがあるの?
- 自分でも取得できるのかな?
一級建築士って、凄いということは漠然と知ってるけど、具体的に何が凄いのかよくわからないといった方は多いです。
僕は、2020年に一級建築士を取得し、現在は金融機関で発注者として働いています。
本記事では、一級建築士の凄さについて、すごい理由と取得してわかった本当のメリットについて解説します。
一級建築士を取得すると、転職で有利で肩書としても十分です。何より取得できれば、自分自身に自信を持つことができます。
取得難易度は難しいですが、がんばれば誰でも必ず取得できる資格です。
僕の受験体験談もふまえて、詳しく解説します。
一級建築士の凄さがわかる4つの理由
では早速、一級建築士の凄さがわかる4つの理由について解説します。
お願いします。
一級建築士の凄さ①就職先に困ることがない
一級建築士の凄さは、取得できれば就職先に困ることがないことです。
なぜなら、一級建築士を取得=建築に関する専門的な知識があると判断され、建設業・不動産業など幅広い企業から重宝されるからです。
一級建築士の就職先は、設計を思い浮かぶ人も多いと思いますが、設計事務所以外にもたくさんの仕事があります。
一級建築士の就職先
- ゼネコン
- ハウスメーカー
- ディベロッパー
- 不動産管理
- 建設コンサルタント
- 講師
僕も一級建築士の資格を生かして、不動産管理の仕事をしています。
また、実力をつけて独立するとも可能ですし、最近では副業として勉強法など発信して独自のコンテンツを販売する方もよく見かけるようになりました。
一級建築士は、幅広い求人や独立、副業など多岐に生かすことができるので、取得できれば仕事に困ることはありません。
一級建築士におすすめの転職先は、こちらの記事で詳しく解説しています。
一級建築士の凄さ②年収が高い
2つ目の一級建築士の凄さは、一般的な専門職に比べ年収が高いです。
なぜなら、資格難易度が難しく、取得している人が少なく貴重な存在だからです。
一級建築士の平均年収は、691万円です。
参考:求人ボックス
日本の平均年収は461万円なので、比較すると高い部類であることがわかります。
僕も一級建築士を取得してから、ハイクラス転職サービスで有名なビスリーチに登録すると、明らかにスカウトメール数が増えました。
一級建築士を取得したら、転職を考えている人も多く、一級建築士の凄さがわかります。
※ビズリーチの「シゴト観診断」は、今の仕事って自分に合っているのかなと思っている方に非常にオススメです。自分のシゴト感を客観的に知ることができるサービスです。
通常、利用するのに月額5,500円かかりますが、初回のみ30日間は無料で利用できます。
興味のある方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
一級建築士の凄さ③独占業務ができる
一級建築士の凄さは、独占業務を行うことができることです。
独占業務とは、一級建築士でなければできない業務のことです。
一級建築士の独占業務
- 一定の建築物の設計・工事監理
- 建築士名称の使用
延べ床面積や高さ、建物用途などによっては、二級建築士でも行うことはできますが、それなりの規模になれば、一級建築士の設計・工事監理が必要になります。
一級建築士は、独占業務ができ他業種にはできない仕事ができるため凄いです。
一級建築士の凄さ④資格難易度が高い
一級建築士の凄さを語る上で欠かせないのが、資格難易度です。
誰でも合格することができないので、価値のある資格といわれています。
ここ5年間の平均合格率は、学科19.6%、製図36.0%、総合11.0%です。
平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|
学科 | 18.3% | 22.8% | 20.7% | 15.2% | 21.0% | 19.6% |
製図 | 41.4% | 35.2% | 34.4% | 35.9% | 33.0% | 36.0% |
総合合格率 | 12.5% | 12.0% | 10.6% | 9.9% | 9.9% | 11.0% |
他業種の資格を見ても、そうそうたる顔ぶれです。
資格名称 | カテゴリー | 資格難易度 | ランク |
---|---|---|---|
国家公務員 総合職 | 公務員 | 75 | S |
公認会計士 | ビジネス関連 | 75 | S |
医師国家試験 | 医療・介護・福祉 | 75 | S |
司法書士 | 法律・行政 | 72 | S |
不動産鑑定士 | 不動産・建築 | 69 | A |
MBA(経営学修士) | ビジネス関連 | 69 | A |
税理士 | ビジネス関連 | 68 | A |
技術士(情報工学) | 技術・技能・環境 | 67 | A |
1級建築士 | 不動産・建築 | 66 | A |
中小企業診断士 | ビジネス関連 | 66 | A |
社会保険労務士 | 法律・行政 | 65 | A |
行政書士 | 法律・行政 | 65 | A |
福祉住環境コーディネーター1級 | 医療・介護・福祉 | 65 | A |
一級建築士は、取得するのが非常に難しいため、持っているだけでも凄い資格です。
一級建築士を取得してわかった本当のメリット3選
僕が取得して本当によかったと思うメリットについても解説しておきます。
やっぱりメリットあるんですね。
一級建築士取得のメリット①圧倒的な肩書き
僕が一級建築士を取得して一番よかったことは、「一級建築士」の肩書がついたことです。
仕事上だと名刺に資格を書くことができるので、最初の挨拶で権威性を示せるのは、非常に有効だと思っています。
特に若手の方は、年上の方と仕事をすることが必然的に多くなりますが、最初に権威性を示すことができれば、舐められることもなくなります。
僕の場合、発注者の立場なので、建設会社の方とやりとりをする際、特に威力を発揮します。
もちろん、肩書だけで仕事をする訳ではありませんが、最初のインパクトは肝心ですよね。
建設業・不動産業における一級建築士の圧倒的な肩書きは、凄いメリットがあると実感しています。
一級建築士取得のメリット②業務の幅が広がる
他に一級建築士を取得して凄いと思ったことは、業務の幅が広がったことです。
業務の幅が広がる理由は、社内で一級建築士として認識されるからです。
社内で資格を取得したことがわかれば、上司もいろいろなプロジェクトにも参加させてもらえたりします。
また、打合せなどしていても、このワード一級建築士で勉強したことがある!と知見が広がることを実感できます。
業務の幅が広がることを実感できるのは、一級建築士を取得してわかったメリットです。
一級建築士取得のメリット③自信がつく
最後に精神論ですが、シンプルに自信がつきます。
なぜなら、資格取得難易度が高く、誰でも取得できる訳ではないからです。
合格率からもわかる通り、何年も受けても受からない人やそもそも勉強に注力できず受験しない人がほとんどです。
僕は取得するのに4年もかかってしまったので、頭がよくなったというより、諦めずにがんばることができた。という自信がつきました。
苦しい資格勉強を通じて、勉強に対する苦手意識もなくなりましたし、受験を通じて自信を持つことができました。
一級建築士を取得することで、自分自身に自信を持つことができるのは、大きなメリットです。
一級建築士を取得する方法
では、具体的にどうやったら取得できるかも解説しておきます。
自分でも取得できるのか気になります。
資格学校へ通う
一級建築士取得の王道は、資格学校へ通うことです。
なぜなら、合格に向けた学習カリキュラムや過去の出題傾向を分析した教材を利用することで効率的に勉強できるからです。
1級建築士は、とにかく出題範囲が広く平日仕事のある社会人が独学で行うのは、かなりハードルが高いため、多くの方が資格学校を利用しています。
僕の考えとしては、初年度の人、勉強に自信のない人は、必ず資格学校を利用したほうがよいと思っています。
ただ、費用がめちゃ高いです。
資格学校の費用
総合資格 | 日建学院 | TAC | |
---|---|---|---|
学科 | 840,000円 | 700,000円 | 330,000円 |
製図 | 410,000円 | 500,000円 | 198,000円 |
合計 | 1,250,000円(税別) | 1,200,000円(税別) | 528,000円(税別) |
高すぎです…
ただ、自己投資を何もせずに取得できるほど簡単な資格ではありません。
投資した分、転職や昇給なので支払った分回収できると考えれば、払う価値はあります。
企業によっては、合格すれば合格祝いをくれる企業も多いため、上手く会社の制度を利用するもの手です。
一級建築士を最短ルートで取得できない場合は、資格学校を利用しましょう。
学科は独学でがんばる
学科試験に関しては、独学でがんばる選択肢もあります。
独学でも問題ない方は以下の通りです。
独学でも問題ない人
- 勉強に自信がある人
- 勉強時間を確保できる人
- 何回か受験したことがある人
学科に関しては、勉強が得意で他の資格でも独学でやっているといった強者や、勉強時間を問題なく確保できる方、既に何回か受験していて何をすべきか明確になっている人は、独学でも問題ありません。
実際、学科試験は過去問を15~20年分理解すれば合格できるといわれており、独学でも十分可能です。
ただ、設計製図試験に関しては、独学で試験対策をすることは不可能なので、資格学校へ通う必要があります。
僕は、学科初受験は不合格だったので、翌年は独学で勉強しました。
勉強が得意な方などは、独学でチャレンジしてもよいかもしれません。
一級建築士を取得するコツ
一級建築士を取得するコツについても紹介しますね。
知りたいです!
まずは勉強時間を確保する
まずは勉強時間を確保しましょう。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、勉強時間を確保できない人は多いです。
一級建築士の試験に合格するためには、700〜1,500時間といわれています。
受験経験の有無や実務経験によって学習時間は変わってきますが、初学者の場合は、1,000時間以上の勉強時間が一つの目安と言われています。
1級建築士の学科試験の勉強期間を、1月~7月の約7ヵ月間想定した場合、以下のような勉強時間を確保する必要があります。
一級建築士の勉強時間
- 勉強必要時間:1,000時間
- 勉強期間:7ヵ月
つまり、1,000時間÷7ヵ月≒143時間/月(143時間÷4週間≒36時間/週)となり、1週間の勉強時間を考えると3時間/日×5日=15時間に加え、土日10時間×2日=20時間程度は必要になります。
特に社会人は、仕事と勉強を両立しなければいけないので、平日勉強時間を確保するのが本当に難しいですよね。
皆さんは、確保できるでしょうか?
僕の場合、どうしても1級建築士を取得したかったので、ホワイトな環境へ転職し、勉強できる環境が整った後受験しました。
まずは、勉強時間をしっかり確保することが一級建築士合格のコツです。
もし、チャレンジしてみたいけど、今の仕事じゃ無理だなと思っている方は、環境を変えてみるのは本当におすすめです。
ホワイトな環境を探すには、転職エージェントの無料相談が一番手っ取り早いですので、興味があればこちらの記事で解説しています。
法規を得意科目にする
一級建築士の学科試験に合格するためのコツは、法規を得意科目にする必要があります。
なぜなら、法規は法令集を持ち込みすることができる唯一の科目で、配点も30点と高く、得点源にしやすいからです。
最初はとっつきにくいですが、勉強すればするだけ成果が出る科目なのでできるだけ早い段階で法規を仕上げておき、得意科目にする必要があります。
合格している人は、法規で高得点を確保しているため、必ず押さえておくようにしましょう。
諦めないで受験し続ける
最後は、根性論になってしまいますが、諦めないで受験し続ければいつか合格することができます。
結局どれだけ勉強しているかが勝負なので、最終的には量をこなせば何とかなる試験だからです。
僕は、学科に3回落ち、心が折れかけましたが、4回目でなんとか学科を通過でき、そのまま製図試験も合格できました。
諦めずに受験し続ける。これが一級建築士になる最大のコツです。
諦めたらそこで試合終了です。
まとめ
では、まとめです。
一級建築士は、取得するのが本当に難しい資格ですが、取得できれば仕事に困ることはありません。
圧倒的な肩書があり、業務の幅が広がるため、転職にも強い資格です。
一級建築士になるには、資格学校へ通うのが王道で、勉強時間を確保し、法規を得意科目にすることが重要です。
今は忙しくて、とても一級建築士の勉強なんて!といった方も、ホワイトな環境に転職することで一級建築士になることができるかもしれませんよ。
では、また。
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