いわん太さん、転職したいんですけど色々リスクがあって迷ってます。
・転職したいけどリスクあるし迷っている
・かといって転職しないってのもリスクある気がする
・転職に対して不安だから解決したい
こんな悩みを解決できる記事を書きました!
僕は大手建設会社の現場所長を経験し、現在はワークライフバランスを求めて施工管理から発注者へ転職しファシリティマネージャーという職種で働いています。
この記事は転職のリスクについて、転職する時のリスク、転職しないことのリスク、そのリスクへの不安の解消方法について解説します。
記事を読み終えると、転職するかしないか判断できるようになります。
3分で終わるので最後まで読んで見て下さい。
とにかく転職方法を知りたい方はこちらの記事を読んで見て下さい。
この記事でわかること
転職することのリスク4選
なんだかわからないけど、とにかく転職ってこと自体が不安なんです。
転職するとき誰しも思うことだから安心して。
まずはじめに、転職することで生じる代表的なリスクを4つ紹介します。特に施工管理職に当てはまるものを抜粋していますので思い当たるところあるかもしれません。
年収がダウンする可能性がある
施工管理から転職する場合、年収が下がる可能性があります。
なぜなら、施工管理はアホほど残業しているからワークライフバランスのよい企業で残業代が減ってしまうと年収ベースで減ってしまう可能性があるからです。
下記のように比較してみるとわかりやいです。
A社:年収600万円(残業0時間)
B社:年収700万円(残業月80時間)
この例で比較するとどうでしょう?A社の方が100万円低いですが、B社は月80時間多く働いた結果の年収700万円です。
施工管理の場合、年収ダウンは残業激減でワークライフバランスがよくなる側面もあるため一概に悪いとは言えません。年収は残業時間も含んだ金額だということを頭に入れておきましょう。
以上のことから残業時間を考慮せずに年収のみで判断することはやめておきましょう。ワークライフバランスのよい職場を見逃してしまう可能性あります。
人間関係の再構築が必要
転職すると新しい職場で人間関係を作り直す必要があるので転職リスクです。
なぜなら、事前に次の転職先のメンバーを把握することはできないからです。
実際、どんな人がいるかわからないですし馬の合わない人もいる可能性は0ではありません。
転職先の人間関係は自分で避けようと思っても避けられないリスクだといえます。
仕事内容のミスマッチの可能性あり
面接の時聞いていたのと話が違うなんてこともたまにあったりします。
理由はいろいろですが、大きくは業務範囲の曖昧さにあると考えます。
施工管理なんか最たる例で、施工管理の業務で現場作業員の補助的な作業を手伝ったりしなければいけない時ってありますよね。
この作業って全く免疫ない人からすると受け入れられない人もいますし、実際思ってた仕事と違うといって辞めていった人は何人も見てきました。
少し認識のずれから仕事内容のミスマッチが起きる可能性があるのは転職のリスクの1つだと言えます。
新しい環境に適応できるかわからない
新しい環境に飛び込むということは、いい面もありながらリスクにもなりえます。特にこのご時世、環境を変えるのは平時に比べてリスクが上がっているでしょう。
新型コロナウイルスの影響で、リモートワークが当たり前になり、対面のコミュニケーションが制約されてしまっているからです。
僕もリモートワークが増え対面でのコミュニケーションは本当に減ったと実感しています。特にリモートワークが進んでいる職場に転職する場合、顕著に感じると思います。
施工管理の現場ではあまり感じないかもしれませんが、ホワイトカラーの仕事ではリモートワークが当たり前の時代です。
ただでさえ新しい環境に馴染むのは大変なのに、いきなり誰も知らない環境に飛び込むには結構ハードル高いと感じる人もいるでしょう。
新しい環境でコミュニケーションが取りづらいのはリスクです。
転職しないことのリスク4選
転職しないのはいいことじゃないのですか?
いや、実はそうでもないんだ。
転職をしないという選択も時にはリスクになりえます。というか、しないほうがリスクが高いといったほうが正しいかもしれません。その理由を4つ解説します。
会社へしがみつくことになる
転職しないという選択は、今の会社にしがみつくのと同意語だといえます。
なぜなら、会社にしがみついてないと職を失ってしまうからです。今は会社にいることに満足しているし、このままいるつもりと思っていてもどんなことが起きるかわからないのが今の世の中です。
もし転職しない選択しかなかった場合に今後以下のことが起きたらどうしますか?
・会社が不祥事で倒産してしまう。
・リストラの対象になってしまう。
・自分が望まない仕事でやりがいが感じられず無気力になる。
・激務で働きずめになり体調を崩す。
・上司のパワハラにあい精神を病む。
・働きすぎて家庭崩壊。
・出世できず自暴自棄になる。
転職を選択すれば全て解決できるのに、転職しないことで今後起きるかもしれない不安要素を全て飲み込んで働くことになりかねません。
転職しない最大のリスクは『会社にしがみつかなければいけなくなる』です。常に転職の選択を持っている状態であれば先ほど挙げた不安要素はすべて解決できることを頭の片隅にでも入れておいてください。
自分自身の可能性を狭くする
適切なタイミングで転職しておかないと、自分自身のキャリアの伸び代を失う可能性があります。
なぜなら、市場価値が高く転職しやすい年齢は20代、30代だからです。もちろん人にもよりますが、一般的な市場価値は30代がピークであることは事実です。
例えるならプロサッカー選手に近いです。
プロサッカー選手は最初は小さなクラブからスタートしますが、結果を出しどんどん強いチームに移籍することで自分の市場価値を高めていきます。
一方、伸び代がなくなる20代後半になると市場価値が下がります。なので、今の日本は若手のころからどんどん海外挑戦する流れになってきているのです。
終身雇用が崩壊し1社にずっといるキャリアプランは通用しなくなっているので、転職をしないということで自分の売り時を放棄しているのはリスクといえます。
年齢を重ねるごとに転職しづらくなる
転職市場が活発になっていてある程度の年齢でも転職できるのはできますが、それでも年齢を重ねると転職しづらいのは間違いないようです。
なぜなら、年齢が高くなれば管理職など年齢相応の実績が求められハードルが結構高くなるからです。
例えば40代で1社しか経験したことがなく、管理職経験もなしという経歴で転職をせざる得ない状況になったとき市場価値は低いものになるでしょう。
40代でいきなり転職なんて本当に適応できるのかどうかわかりませんし、プレーヤーであれば若手のほうが優先度高いですよね。
大企業なら年齢が高くても次の転職先も安泰ということはないです。転職市場は企業規模に関係なく完全に実力勝負です。たいした実績も積めず、会社の看板のみで仕事をしていた場合、年収ダウンは避けられないでしょう。
年齢を重ねるごとに求められるハードルがあがるので、年齢を重ねるごとに転職しにくくなるのは間違いないです。
モチベーションが保ちにくくなる
同じ環境に居続けるとモチベーションを保てない場合があります。
なぜなら、単純に飽きがきてしまうからです。これは人によると思います。
最初はなかなかできなくて徐々にできるようになる。そして、苦もなくこなせるようになったころに違う仕事に移るのがベストなタイミングだと考えます。
苦もなくできることを繰り返し続けるとモチベーションが下がってやる気がなくなるので、ずっと同じ会社にいるのは環境的によくない方にとってはリスクになるかもしれません。
転職のリスクを解消する方法2
転職するにしても、しないにしてもリスクがあるんであればどうすればいいんですか?
そのリスクに関するとっておきの小話をしてあげよう
リスクを過剰に恐れないためのタルムードの教え
転職するにしても、しないにしてもリスクがあるんであればどうすればいいのか。
それは、リスクを過剰に恐れず許容できるところまで受け入れることで解決します。
なぜリスクを恐れることがいけないかというと、何事にも適度なリスクがないとリターンは得られないという原理原則があるからです。
この原則は、昔から伝わるユダヤの聖典タルムードの『難破船と3人の乗客』の小話がいい例です。
この話はビジネス系Youtuberの両学長が動画であげていたりしているので知っている人もいるかもしれません。
『難破船と3人の乗客』の話は以下の通りです。
ある船が嵐に遭って難破し、フルーツの多く実る島に流れつきました。船は壊れていたので修理してから出航することになりました。
船を修理している間、3人の乗客は以下の通りの行動をとりました。
・乗客A:修理がいつ終わるかわからなかったので取り残されないように船から降りませんでした。何日も空腹が続いていましたが取り残されることが怖くて空腹を我慢しました。
・乗客B:船が見える範囲でフルーツを食べて船の修理が終わる様子伺いながら過ごしました。何とか空腹を満たすことはできました。
・乗客C:船の修理に時間がかかると踏んで島の奥地まで入って大量のフルーツを食べました。船は見えませんでしたが、フルーツをたらふく食べることができました。
この乗客A,B,Cの結末は以下の通りです。
・乗客A:栄養失調で病気になり航海の途中に死んでしました。(リスクを取らない)
・乗客B:何とか厳しい航海に耐え目的地に到着しました。(適度なリスクをとる)
・乗客C:船に置いて行かれ一生無人島で過ごすことになりました。(リスクを取りすぎる)
この話の教訓は、『リスクを取らないこともリスクがある』ということです。乗客Aは少しリスクをかけていれば、少しのリターン(果物を食べれる)があることを理解しておらず、取り残されてしまうというリスク極端に恐れてしまったということです。
乗客Bは多少のリスクを許容してほどほどのリターンをしっかり確保しています。乗客Cはリスクをかけすぎて、リターンを失ったハイリスク・ハイリターンの典型です。
この話を自身のキャリアに戻すと、今の職場にいるリスクとリターンと転職時のリスクとリターンを比較することが大切で、各々のリスクとリターンを正確に把握した上適切なリスクを取る選択をすることができれば自分の満足のいくリターンが得られるという原理です。
転職する時は未知の部分があるのでリスクはあるのは事実ですが、過剰に恐れてしまうと乗客Aになってしまうかもしれませんよ!
1例を示しましたので、自分でリスクとリターンを比較してみてはいかがでしょうか。
【リスク】
・体を壊す可能性が高い。
・このまま続けると施工管理以外の仕事できなくなる。
・家族との時間がとれない
・嫌な上司と毎日会わなければならない
【リターン】
・我慢すれば安定した給与もらえる
・同僚に恵まれている
【リスク】
・人間関係が上手くいくかわからない
・未経験で仕事内容があわない
【リターン】
・自分の仕事の幅が広がった
・人間関係が今以上に良好になった
現職と今の職場の条件を見える化してみる
次に転職リスクを見える化する方法をご紹介します。
見える化する方法は、企業を選ぶ際の重要項目に対して点数をつけ現職と転職先の未来を比較することです。
なぜなら、数字で表すことで客観的な目線で判断することできるからです。
具体的には下記の20項目について、転職せず現職の会社いる場合と転職先候補に転職した場合それぞれの点数を出してみましょう。各項目の点数は以下の通りとし100点満点とします。
※このチェックリストはあくまで例ですので、自分自身に合わせてアレンジしてももちろん構いませんし項目を変更してもいいですし点数の配分を変えてもOKです。
例えば⑦を重視したいのであれば×1.5とし、①は優先しないのであれば×0.5にするなどです。
【チェック項目(20項目)】(黄色:転職するリスクの項目、赤色:転職しないリスクの項目)
①待遇(1.給与があがるか、2.評価されているか、3.福利厚生の良し悪し)
②会社(4.経営方針は納得いくか、5.業績見通し、6.社風が合うか)
③業種(7.仕事内容満足か、8.やりがいあるか、9.将来性あるか)
④労働環境(10.勤務場所の自由度、11.残業時間、休日出勤、12.会社への依存度)
⑤人間関係(13.上司との相性、14.同僚との関係性)
⑥キャリア(15.スキルが身につくか、16.成長できるか、17.市場価値が上がるか)
⑦プライベート(18.趣味の時間、19.自己投資の時間、20.家族との時間)
【点数】
1点:かなり不満に思っている
2点:それなりに不満に思っている
3点:どちらでもない、わからない
4点:おおむね満足している
5点:かなり満足している
いかがだったでしょうか。数字で表すことで明確に現状を把握できませんか?
また、採点したチェックリストと合わせて、先ほど説明した転職するリスク4つと転職しないリスク4つについても改めて見直してみるとより明確なチェックリストになります。
リスクの所在も明確になりますし、総合的に判断もできます。悩んで行動できない人はぜひ試してみて下さい。
まとめ
それではまとめです。
・転職するリスクは、①年収がダウンする可能性がある、②人間関係の再構築が必要、③仕事内容のミスマッチの可能性あり、④新しい環境に適応できるかわからない
・転職しないリスクは、①会社へしがみつくことになる、②自分自身の可能性を狭くする、③年齢を重ねるごとに転職しづらくなる、④モチベーションが保ちにくくなる
・転職のリスクを解消するには、リスクを過剰に恐れないようにする。リスクとリターンを明確にするためにチェックリストで見える化してみる。
転職するにしても、しないにしてもリスクはつきものです。このリスクを過剰に恐れていては転職できないままでしょう。客観的に判断できるチェックツールを使うことでより自信を持って選択できるのでオススメの方法です。
では、また。
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