- 施工管理だけど、ホワイトに働ける職種が知りたい!
- 施工管理の求人は嘘くさいのが多いので、本当かどうか判断したい。
- 働き方改革が進んで、施工管理ってホワイトになるの?
施工管理はブラックなイメージが強く、ホワイト企業なんてないと思っていませんか?
僕は、空調施工管理からホワイト転職に成功し、現在は施工管理のキャリアで悩んでいる人のサポートをしています。
本記事では、施工管理だけどホワイトな業種を3つ紹介します。
口コミサイトのOpenWorksのデータや100名の方のアンケート結果を元に紹介するため、自分でいうのもなんですが、かなり有益な情報です。
施工管理のキャリアでお悩みの方、損はしない内容になっているので、ぜひ最後まで読んで見て下さい。
施工管理におけるホワイト企業の定義
まず始めに、施工管理におけるホワイト企業の定義について、はっきりさせておきます。
何がホワイトなのか、よくわかっていません。
施工管理におけるホワイト企業の定義は、以下の4つをクリアしている企業と定義しました。
ホワイト企業の定義
①残業時間が月平均45時間以内
②年収が500万円以上
③年次有給休暇の取得が5日以上
④会社に人事評価制度がある
実は、ホワイト企業に明確な条件はありません。
人それぞれ感じ方も違いますし、一概には言えませんが、施工管理なら上記の条件が満たせていれば、ホワイトだと感じるのではないでしょうか。
残業時間は20時間じゃないとホワイトではない!という人もいると思いますが、施工管理の中だと、条件に合致する企業が限りなく少なくなるため、45時間をクリアできていればOKとしました。
僕は、施工管理から発注者側に転職して、ブラックな環境とホワイトな環境両方を知っているので、よいラインだと考えています。
施工管理におけるホワイト企業の定義は、残業45時間以内、年収500万円以上、有給5日以上、人事評価制度ありの4つとさせていただきました。
施工管理未経験の方は、このレベルがホワイトの基準であることを知っておくことが重要です。こちらの記事で、実態を解説しています。
【ゼネコン向け】施工管理だけどホワイトな業種①|改修ゼネコンの施工管理
改修ゼネコンは、施工管理の中でも比較的ホワイトと言われる業種です。
理由が気になります。
改修ゼネコンがホワイトな理由
改修ゼネコンは、新築をメインとする施工管理よりホワイトです。
ホワイトな理由は、新築に比べて工事ボリュームが小さく、計画的な工程管理が可能だからです。
特にマンションなどは、作業時間が限られており、現場での残業が物理的に難しいため、残業時間の抑制にもなっています。
一方、理事会など土日に稼働していることも多く、土日に出勤が発生することを覚えておきましょう。
改修ゼネコンは、施工管理において新築施工管理より働きやすい環境であることが多いです。
次に、口コミサイトの大手改修ゼネコンの残業時間と、僕がXでとったアンケート結果で改修ゼネコンが本当にホワイトなのか詳しく解説しますね。
大手改修ゼネコンの残業時間と口コミ
大手改修ゼネコンの残業時間、有給取得率、年収は以下の通りです。
企業名 | 残業時間 (h/月) | 有給取得率 (%) | 年収 (万円) |
---|---|---|---|
大京穴吹建設 | 35.3 | 53.9 | 543 |
長谷工リフォーム | 38 | 52.4 | – |
日本ハウズイング | 33.6 | 60.2 | 468 |
ちなみに、一般的にホワイトと言われるスーパーゼネコンは、以下のデータとなっています。
企業名 | 残業時間 (h/月) | 有給取得率 (%) | 年収 (万円) |
---|---|---|---|
大成建設 | 64.4 | 43 | 777 |
大林組 | 59 | 38.2 | 765 |
竹中工務店 | 56.9 | 44.2 | 828 |
鹿島建設 | 51.3 | 43.7 | 877 |
清水建設 | 48.2 | 47.1 | 801 |
大手ゼネコンは、45時間を切っている企業はありませんが、改修ゼネコンは、残業時間は45時間を切っていますし、有給休暇消化率も高いです。
年収は、当然スーゼネのほうが高いですが、ホワイトさでいうと、改修ゼネコンのほうがよさそうですね。
僕がSNSでとったアンケートは、以下のようになりました。
休日出勤などがあるため、ホワイトの回答率は低かったですが、ホワイト・グレーと感じている方が7割の結果となっています。
また、以下のような口コミもありました。参考にしてみて下さい。
改修ゼネコンで働く方の口コミ
・土日に理事会総会があるため出勤も多いが、振替休日が取りやすい。
・21時を過ぎると上長の承認がないとPCの電源が落ちてしまう。
・休みが水日。平日に振替休日が取りやすい。
・建設業界特有のブラック体質が、転職により改善することができた。
【サブコン向け】施工管理だけどホワイトな業種②|メーカー施工管理
サブコンで働く方には、メーカーの施工管理がおすすめです。
メーカーはホワイトなイメージがあります。
メーカー施工管理がホワイトな理由
サブコンの方であれば、おすすめしたい職種は、メーカーの施工管理です。
メーカー施工管理がホワイトな理由は、既に働き方改革済みの業界だからです。
建設業は、2024年からようやく労働基準法の適応除外が解除されますが、メーカーは製造業なので、既に残業規制は始まっており、万全の体制が整っています。
ホワイト企業ランキング常連のダイキン工業やTOTO、日立製作所など、多くの有名メーカーでは、従業員の安全と健康を重視し、厳格な労働時間管理と休暇制度を設けています。
僕は、ライフワークバランスを重視したくても転職活動していましたが、必ずメーカーの施工管理の求人を紹介されました。
メーカーの施工管理職は、ワークライフバランスを保ちながら働けるため、ホワイトな選択肢と言えます。
次に、実際どのくらい残業が少ないのか、SNSでのアンケートと合わせて解説します。
大手メーカー施工管理の残業時間と口コミ
大手メーカーの残業時間、有給取得率、年収は以下の通りです。
企業名 | 残業時間 (h/月) | 有給取得率 (%) | 年収 (万円) |
---|---|---|---|
ダイキン | 23.5 | 91.6 | 602 |
クボタ | 30.4 | 78.4 | 665 |
三菱電機 | 32.2 | 48.2 | 675 |
加えて、施工管理を受け持つグループ会社のデータも紹介しておきます。
企業名 | 残業時間 (h/月) | 有給取得率 (%) | 年収 (万円) |
---|---|---|---|
ダイキンエアテクノ | 37.1 | 59.2 | 547 |
クボタ建設 | 34.4 | 59.6 | – |
AGC硝子建材 | 29.3 | 45.5 | – |
旭化成建材 | 29.3 | 66.5 | – |
以下が、大手サブコンのデータです。
企業名 | 残業時間 (h/月) | 有給取得率 (%) | 年収 (万円) |
---|---|---|---|
高砂熱学工業 | 75.9 | 42.8 | 727 |
新菱冷熱工業 | 65.5 | 54.9 | 655 |
大気社 | 64.4 | 51.8 | 761 |
関電工 | 54.8 | 45.2 | 579 |
きんでん | 63.4 | 35.2 | 580 |
大手サブコンは、45時間はおろか、50時間を切っている企業はありません。一方、メーカーは、残業時間は20~30時間で、その差は一目瞭然です。
年収は、サブコンのほうが高いですが、残業時間=残業代と考えると、大手メーカーも負けていないことがわかります。
それでは、アンケートの結果もみてみましょう。
ホワイトの回答率は低かったですが、ホワイト・グレーと感じている方が8割の結果となっています。
また、以下のような口コミもありました。参考にしてみて下さい。
メーカー施工管理で働く方の口コミ
・年間の残業時間は360時間以内で押さえることが推奨される
・現場次第だが、午前休・午後休など比較的取りやすい
・有給は完全消化を標榜しており、取得率が高い
・以前に比べてかなりライフワークバランスがよくなった
【未経験向け】施工管理だけどホワイトな業種③|派遣施工管理
施工管理未経験の方は、派遣の施工管理から始める人が多いみたいです。
そうなんですね。
派遣施工管理がホワイトな理由
未経験の方におすすめしたいのが、派遣の施工管理です。
派遣の施工管理がホワイトな理由は、現場ガチャ・上司ガチャが引き直せることと、残業代の支払いが確実なところです。
正社員では、現場ガチャ・上司ガチャでハズレを引いてしまうと、すぐ現場を変えてもらうなどが難しくなります。しかし、派遣の場合は、派遣会社が現場との間に入るため、最悪ガチャに失敗しても、引き直しができます。
また、2024年から労働基準法の改正で、サービス残業が増加することが予想されますが、派遣の場合、時間外の残業や未払いの可能性は少ないでしょう。
最近、建設業の人材不足のため、派遣から正社員になるケースが増えてきており、未経験者におすすめの職種になります。
派遣施工管理の残業時間と口コミ
派遣施工管理の残業時間と根拠となるデータは、見つかりませんでしたが、僕がSNSでとったアンケート結果がこちらになります。
結果は、ブラックと感じる方が4割弱と結果となりました。
施工管理の中ではホワイトなのですが、世間一般の派遣業務からすると残業もそれなりにあるので、ブラックよりの結果となっていると推察できます。
その分、他の派遣より高収入を期待できるため、バランスは難しいところですね。
【経験者向け】施工管理から転職しやすいホワイトな異業種|不動産管理
ここまで、メーカー施工管理・改修ゼネコン・派遣施工管理と紹介して、どのように思ったでしょうか。
アンケートの結果などみると、完全にホワイトな環境はないんだと感じた方もいるかもしれません。
そこで、僕がおすすめしたいのが、不動産管理の仕事です。
不動産管理は、施工管理経験者にとって転職しやすいホワイトな異業種です。
理由は、施設の維持管理に必要な建築の知識やプロジェクトマネジメントスキルが求められるため、施工管理の経験が直接生かせるからです。
僕も施工管理から不動産管理職になり、ワークライフバランスが大幅に改善されました。
施工管理のスキルを活かし、ワークライフバランスを重視する30代には、不動産管理が最適です。
不動産管理といっても幅が広いのです。おすすめの転職先をこちらの記事で解説しているので、参考にしてみて下さい。
働き方改革の影響で施工管理もホワイトになる?
2024年から働き方改革が始まりますが、ホワイトになるのでしょうか。
正直、メリット・デメリットがあると思います。
2024年4月から働き方改革により、建設業界でホワイト化が進む可能性があります。
現場の事務作業のアウトソースやDX推進などにより、従来の長時間労働が見直されつつあります。
一方、働き方改革に否定的な意見もあります。
・働き方改革で土日休みになれば平日の業務にシワ寄せがくる。
・土日休みになるけど、竣工日はそのまま、もしくは少しだけずれるだけ。
・結局多重下請けの構造は変わらないので、ゼネコン業務のシワ寄せがくる。
・残業減れば給料が減る。(これは事実)
・サービス残業が増える。
実施、起こりえる話で、ホワイトな環境に生まれ変わるためのデメリットは、必ずあるので注意が必要です。
こちらの記事で詳しく解説しています。
施工管理でもホワイト企業を見つける方法
では、施工管理でもホワイト企業を見抜く方法について解説します。
ぜひ、お願いします。
信頼できる転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう
まずは、信頼できる転職エージェントから非公開求人を紹介してもらうことが、ホワイト企業を見つける第一歩です。
非公開求人には、優良企業の求人が多く、一般に公開されないホワイト企業が含まれています。
僕も、転職エージェントを利用して、ホワイト企業に勤めることができました。
ポイントは、大手企業が運営している転職エージェントを複数登録することです。複数登録しておけば、求人や担当者を比較検討できます。
僕のおすすめする転職エージェントは、JACリクルートメントとリクルートエージェントです。実際利用してみて、担当者の質や求人数・質とも文句なしでした。
その他、転職エージェントの選び方に関しては、コチラの記事で詳しく解説しています。
口コミサイトで残業時間や退職理由を確認する
施工管理でホワイト企業を探すには、口コミサイトで残業時間や退職理由を確認することが効果的です。
口コミサイトは、求人票ではわからない、実際の働き方や社風が反映されています。
今回紹介した各社の残業時間は、Openworks、転職会議さんのデータを参照しています。複数の口コミを確認することで、実際の雰囲気を感じ取ることできます。
口コミサイトの情報を活用することで、より実態に即したホワイトな企業選びが可能です。
HPで働き方に関する取り組みがあるか確認する
施工管理の求人を選ぶ際、企業のホームページで働き方改革に関する取り組みを確認することが重要です。
特に注目してほしい取り組みは、事務業務の効率化です。
具体例は、現場の事務作業を本社に移管していたり、アウトソースするなどして、現場の業務量をちゃんと減らしているか確認する必要があります。
残業だけ規制すれば、仕事量が減る訳ではありません。実際に現場の負担を減らす施策を組織として行っている企業かどうか、しっかり確認しておきましょう。
ホームページでの働き方改革の取り組みの確認は、ホワイトな施工管理企業を見つけるための有効な手段です。
まとめ
では、まとめです。
施工管理だけど、ホワイトな職種は、以下の3つです。
・改修ゼネコンの施工管理
・メーカー施工管理
・派遣施工管理
ただ、あくまで建設業の中では。という条件つきになるので、本当にホワイトに働きたい場合は、不動産管理を検討してみましょう。
僕は、施工管理から不動産管理に転職して、本当によかったと心の底から思っています。
もし、ホワイトな職種に転職したい場合、以下の点に留意しましょう。
・信頼できる転職エージェントに非公開求人を紹介してもらう。
・口コミサイトで、残業時間や退職理由を確認する。
・ホームページで、働き方に関する取り組みがあるか確認する。
今すぐ転職を考えていなくても、転職エージェントと情報交換するだけでも、キャリアの視野が広がるのでおすすめです。
では、また。
クローズな環境で質問したい方は、こちら。
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